本を選ぶ理由は、あらすじだけとは限りません。表紙の色が好きだったり、書店で開いたページの一行が気になったり。そんな出会いから始まる読書もあります。ここでは「テキストヒップ」を、本や言葉を自分の感性で楽しむカルチャーへの入口として考えてみます。

まずは「気になる」を手がかりに

話題の作品や難しい本に詳しくなくても、気になる一冊は選べます。表紙から手に取ったら、目次や最初の数ページを開いてみる。文章の調子が好きか、続きを知りたくなるか。見た目にひかれた気持ちを、読む楽しみに少しずつつなげてみましょう。

好きな言葉を、手元に残す

心に残った一節があれば、本の題名やページと一緒にメモしておくと、あとで読み返しやすくなります。「なぜ気になったか」を一言添えるのもよさそうです。誰かと話すときも、きちんとした感想にまとめるより、その一節を選んだ理由からなら伝えやすいかもしれません。

読む前も、読んだあとも

本を入れるバッグを選ぶ、小さな書店の棚を見る、作家のトークを聞く。本の周りにある楽しみから、次に読みたいものが見つかることもあります。まずは本棚の一冊を開いたり、気になる本屋を訪ねたり。いまの自分が楽しめるところから始めてみてください。

表紙や言葉から始まる出会いを、誰かに届けるには。本と人をつなぐ仕事や、本のある暮らしを考える一冊。

本の逆襲

内沼晋太郎

朝日出版社 · アイデアインク 10・紙版

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